大切な衣類を次のシーズンも安心して愛用するためには衣替えのときの収納がポイントです。衣類を傷める虫の対策についてご紹介します。
収納のポイント
クローゼットや押入内の湿気は下へとこもっていく特徴があります。
そのため、タンスの上段には湿気に弱い素材を、下段には湿気に強い素材を置くようにしましょう。
虫の大好物な衣類
虫はウール、カシミヤ、絹などの動物性繊維に含まれるタンパク質が大好物です。また、綿や麻などの植物性繊維やポリエステルなどの合成繊維の衣類でも、そこについた食べ物のカスやしみを栄養として食い荒らしてしまいます。とくに牛乳・汗・紅茶・オレンジジュースなどを好みます。
防虫剤のポイント
- 市販されている防虫剤の多くは「空気中にガスとして防虫成分が溶け出し、その防虫ガスの効果により害虫から衣類を遠ざける」という仕組みになっています。
防虫ガスは空気より重いので、衣類の下ではなくなるべく高いところに置くことで全体的に効果を発揮します。
- 異なる成分の防虫剤を同時に使用するのは避けてください。化学反応を起こして衣類にシミが付いたり、変色の原因になったりすることがあります。
防虫剤を使わない保管のワザ
防虫剤から発生する防虫ガスは化学物質過敏症の方には好ましくありません。
なるべく防虫剤を使用したくないという方に以下の方法をご紹介します。
ラベンダー
ラベンダーのドライハーブをお茶用パックなどの小さな通気性のある袋に詰めて下さい。
防虫剤の代わりとして効果を発揮します。3~4カ月程度の効果が期待できます。
クスノキやヒノキ
昔から防虫剤の代わりにはクスノキやヒノキの短材が使われています。小袋などにいれて衣類と合わせてしまっておきます。木材のいい香りも素敵ですね
使い捨てカイロ
密閉されたケースなどに入れて長い間保管するときは使い捨てカイロを一緒に入れるのをお勧めします。カイロの発熱によりケース内の酸素を奪うことで虫を窒息させます。