往来の窓を開けての換気とは異なり、室内の空気を機械式ファンを使い計画的に入れ換えるものです。その際に室内の空気がまんべんなく換気されるように設計されています。
24時間換気のシステムには3種類あります。各システムにメリット・デメリットがありますので下記に紹介します。

第1種換気

給気と排気を両方ともに機械式のファンを使い、強制的に換気するシステムです。
3種類の換気システムの中でも最も確実な効果を上げる性能をもちます。デメリットとして機械式のためランニングコストである電気代が高くなってしまいます。

第2種換気

給気に機械式のファンを使い、排気は自然排気するシステムです。
屋外より室内の気圧差が高くなるため、室内に塵やほこりは入りにくくなります。
電気代のランニングコストは安くなるといったメリットもありますが、建物の気密性が高い住宅では室内の湿気が充分に排気されず結露が発生しやすいというデメリットがあります。

第3種換気

給気は自然給気で排気は機械式ファンを使い強制的に排気するシステムです。
最も一般的に使われている方式で比較的に簡単に取り付けることができ、価格が安いのが特徴です。排気を強制的に行うことで第２種換気での弱点であった結露の発生の危険性を食い止めることができます。

2003年の7月の建築基準法の改正により24時間換気システムの設置が義務づけられるようになりました。改正の背景にはシックハウス症候群・アレルギーの症状を訴える人が増えてきたことがあげられます。近年の建築技術の向上により、住宅の気密性が高まったことが逆に建物内の換気能力の低下を招いてしまいました。そのため、より高い換気能力をもつ24時間換気システムに注目が集まり、設置の義務化へと繋がっていきました。