コラム
昨今、リペア依頼のニーズの高まりに対応すべく技術の向上と開発に取り組んできました。
当社にはフローリングのキズ直しについての相談が多数寄せられます。
フローリングに付くキズの種類を大きく内訳すると…
上もしくは横からの衝撃により表面がくぼんだ状態
衝撃によりへこみと同時に表面の塗装や模様も剥がれている状態(内部がむき出し)
表面の塗装がこすられて摩擦によりムラに見える状態
カッターなど鋭利な部分が表面から内部に達して線状に表れている状態
住宅ではこれらのキズは大きさや箇所も様々な形で付いてしまいがちです。
部材などの取り換えができない場合リペア対応において一つのテーマがあります。
ややネガティブな表現になりますいが…「隠ぺい力」です。
ゴールは目視、手触りで違和感なく直すことです。
キズ穴に対しての下地処理、パテの埋め方、研磨、色の理論、ツヤ調整などが基本になります。例えば同じようなへこみキズでも間取りが違えば遮光による明度や照明のあたり方でそれぞれ異なるので、仕上げのアプローチを変えなければなりません。
この仕上げの工程では技術者たちの経験値と発想力が求められることの多い場面です。
すなわち部材への愛着や知識が如実にあらわれます。そこは「隠ぺい力」は効かないものと思われます。
今後も塗装処理(化粧面)の進化とともにリペア技術も付随して行きます。
そして、キズを直すことで喜んでいただける事を何よりも目的としております。