コラム
業者にフロアコーティングを頼む場合でも、事前の準備は必要です。きちんと準備しておくことで、作業の効率がアップするだけでなく、トラブルも防ぐことができます。
作業日当日は、まず、契約書に基づいて、その日行う作業の内容や工程について確認をします。依頼主と業者の間で認識にずれがないか確認しておくことはとても大事です。この時点で確認しておくと、後々のトラブルを防ぐことができますので、必ず行うようにしましょう。
次に、これから作業する場所を業者と一緒に確認します。床や壁の傷やへこみが元からあったものか、作業中についた物かがわかるようにするためです。傷やへこみのある場所や数を確認し、気になるものについてはスマートフォンやデジカメで写真に収めておくとよいでしょう。また、作業が始まる前に立ち合いが必要かどうか確認しておくようにします。
業者は、作業を始める前に、コーティング剤が床以外の部分に付くことを避けるため、養生テープ等で保護作業を行います。次に、これまで床に付いていたワックスなどを剥離する作業を行います。
剥離が済んだら、コーティング剤を付きやすくする下地を塗り、細かい塵などが表面に入り込まないように注意しながら、コーティング剤を塗っていきます。
最後は、業者と依頼主が一緒に仕上がり具合を確認します。この時点で、不満に感じる点があるようならすぐに伝えて対応をしてもらうようにします。そうすることによって、大きなトラブルになるのを防げます。
業者にフロアコーティングを依頼する場合、家庭で準備しておかなければならない物を確認しても、「特にありません」と言われるかもしれません。しかし、用意する必要はなくても、事前準備をしなくてよいというわけではありません
忘れがちなのが、電気や水道の準備です。実際に人が住んでいる家の場合は、電気や水道が使えなくて困ることはまずありませんが、作業に使うコンセントを空けておくようにする必要はあります。新築の場合は、事前に使えるようにしておかなければ作業ができませんので、あらかじめ電気や水道の手続きをしておくようにしましょう。
逆に、人が生活している住居で気を付けたいのは、作業当日、床の上に物を乗せたままにしておかないということです。コーティングする床に物を置かないのはもちろんですが、作業の際に通り道になりそうなところにも物は置かないようにしましょう。
それともう1つ大事なのが、立ち合いができるように、スケジュールを合せておくことです。作業中の立ち合いが要らない場合でも、作業前と作業後の確認は必ず必要になります。立ち合いが出来ない場合は作業が行えないこともあります。きちんと時間を空けておくようにしましょう。
フロアコーティングを依頼する場合、事前の準備としてぜひやっておきたいのは掃除です。コーティングをする部屋の床だけでなく、壁の下の方や吐き出し窓の桟に溜まったほこりもきちんと取り除いておくようにしましょう。それだけで作業効率が上がり、コーティング剤との間に塵が入り込みにくくなります。
また、カーテンも長さによっては外しておくと作業がしやすくなるでしょう。コーティング剤で汚れることも防げます。
更に、事前に自分自身で床のチェックを行い、どこに傷やへこみがあるかを確認しておくのもおすすめです。そうすれば、当日のチェックがスムーズに行え、時間の短縮につながります。
もう1つ、忘れがちなのが、室内で飼っているペットの居場所です。ペットが侵入すると作業の邪魔になるだけでなく、コーティング剤をなめてしまう危険もあります。しかも、ペットが移動すると抜毛が床との間に塗り込まれてしまうこともあります。ですから、そのような事態を避けるためにも、作業が始まる前にケージに入れるなどしておきましょう。