コラム
フロアコーティングは自宅などの床を保護するために用いられるものですが、材質によって必要かどうかが変わってくることはご存じでしょうか。
では、具体的にどんな材質なら必要になのかを紐解いていきましょう。
使われている床の材質が違えば、もちろん劣化の速度も変わってきます。床材の種類には固いものもあれば、柔かいものもありますから、当然傷つきにくさも異なるのです。
具体的な劣化の速度については、普段の掃除方法であったり、既にコーティングが施されている状態かなどでも変わってくる問題なので一概にこうだとは言えないものですが、材質は必ず影響してくるものだと覚えておいたほうがよいでしょう。
わかりやすい例で言えば、フローリングと石材でできた床では丈夫さが明らかに違います。同じようにガラスのコップを落として割ってしまった場合でも、傷がどれだけつくものかは容易に想像できるのではないでしょうか。
ただ、あまりに柔かい材質でできたものはフロアコーティングに対応していない場合があります。その際には品番を確認してから検討する必要があるので要注意です。
フロアコーティングを施すタイミングは、材質によっても変わってきますが、その中でも特に注意すべきなのは床の状態です。コーティングが剥がれ落ちてしまっているのであれば、劣化を進めないように早い段階で施工するのがベストだと言えます。
特に、傷つきやすいフローリングの床は、フロアコーティングがされていないまま放置しておくと劣化が進む一方ですから、気付いた時に検討するのがベストなタイミングです。
また、入居や引越しの際にもフロアコーティングを検討するタイミングの1つになります。まずは綺麗にコーティングされているかどうか、傷がついている所はないかなどを確認し、フロアコーティングが必要かどうかを考えてみましょう。他にも、ペットや小さなお子さんがいる家庭、かつ、傷つきやすいフローリングであれば、ご家族の安全を確保するためにも早めに施工しておいたほうがいいです。
ただ、既にコーティングやワックスが塗られているという場合には、対応できなかったり、一度剥がしてから施工し直すことになるので、このままで問題ないのかどうかなどを確認する必要性も出てきます。材質はもちろんのこと、状態や状況に応じて臨機応変に対応していきましょう。
フローリングであれば、長持ちさせるためにもほぼ全てにおいてフロアコーティングを施しておいたほうがいいですが、その中でも特に必要になってくる材質の床材があります。それは、天然の無垢ではない複合フローリングです。
複合フローリングは、原木をそのまま使用したものとは違い、木材の上に木目風のシートを張り付けたフローリングなので、とても脆いのが特徴となっています。大半の住宅では、複合フローリングが使われているので、その場合は必ず表面を守るためのコーティングを施したほうがいいでしょう。
また、材質とは異なりますが、床暖房の住宅もコーティングしておくことをおすすめします。床暖房の場合は熱したり、冷ましたりを繰り返すため、一般的な床よりも負荷がかかりやすいですから、フロアコーティングで傷まないようにしたほうが安心です。