コラム
最近ではプロによる同行も増えていますが、今回はご自身にて内覧会にいく購入者様に向けて参考になるようなチェックポイントを挙げてみたいと思います。
当コラムの別記事「内覧会における心構え ~準備編~」を読んでから下記詳細を確認してもらえば、より効果的に理解いただけると思います。
1 クロス部分
クロスは貼り合わせている継ぎ目の部分に隙間や仕上げがきれいにできていないことがあります。目立つときはやり直しを伝えて下さい。
特にキッチンや脱衣所などの水廻りのクロスは確認の必要があります。
2 巾木
フローリングとクロスの間の巾木は不具合の見受けられやすい箇所です。
フローリングとの隙間が均一であるかチェックしましょう。隙間が空きすぎている箇所は手直しが必要です。
次に上からクロスとの隙間の確認です。同様に均一に隙間なくできているかを確認です。
最も不具合が多いのはコーナー部の処理です。コーナーは施工が難しい箇所でもあるので隙間が発生していることが多いので特に注意してください。
3 建具
建具とは玄関ドアや窓、サッシ、室内のドアを指します。
全てのドア・サッシ1つずつ開け閉めを行って下さい。動作や音に違和感が生じる場合は担当者に確認して調整してもらいましょう。
玄関のドアは閉まる速度もチェックしてください。すぐに調整できる箇所でもあります。
扉・ドアを閉めた状態でガタつきがないかなどもチェック項目です。
室内ドアにはドアストッパーや戸当たりが設置されています。正しい位置に設置されているかを一つ一つ見てみましょう。つけ忘れのケースも多く発生します。
4 収納
棚板がスムーズに外してみたり、持ち上げることができるかを確認してください。
違和感がある場合は調整をお願いします。
棚板を支えている金具も合わせて取り外したり付けたりしてみてください。
収納内は釘が出ていたり、木材のささくれなどもある場合があります。
5 キッチン
シーリングという壁とシステムキッチンの結合箇所に防水の充てん材が施されています。
雑に施工されていることが多い箇所なので要チェックです。
次にシンクに水を勢いよくだしてシンク下部の排水管から水滴がもれていないかをチェックしてください。水滴が落ちてくることもありますので、よく確認してください。
また吊り戸棚の場合は取り付けがきちんとできているかなどを見ましょう。タイルなどが貼られている場合はキレイに整っているか少し離れた場所からチェックしていきます。
6 洗面・ユニットバス・トイレ
ユニットバスの浴槽内に擦り傷のようなものが付いていることがあります。
気になるものは担当者に伝えましょう。
浴槽に3分の1ほど水を溜めて排水がスムーズかを確認します。
シャワー圧なども適正がどうか一度使ってみてください。
水廻りの床はCF(クッションフロア)が採用されていることが多いです。
隅部分に隙間がないか、クッションフロアに剥がれや浮きがないかも合わせて確認です。
トイレ本体がきちんと設置されているか本体を揺らしてガタガタしないか見て下さい。
7 フローリング
フローリングのキズ・傾きを確認です。
傾きについては水平器があればベストです。
キズは目立つものや気になる箇所は担当者に伝えてください。
また施工中につけたキズを既に手直ししているケースがあります。
現時点では発見できなくても経年後に塗料がはがれてくることで見えてくるものです。
担当者にそのような箇所があるかどうかを確認しておきましょう。
8 その他
・カーテンレールやピクチャーレールがよく見ると曲がっていることもあります。
・和室の場合は襖の開閉や白木部分にキズがないか見てみましょう。
・換気口は全て解放したときに換気扇を回し、給気口で音が鳴らないかを確認してください。
9 まとめ
内覧会をご自身でチェックするためのポイントをまとみてみました。
より専門的なことなどプロの視点から見ると内容が足りない部分も多くありますが実際に多く不具合の出やすい箇所を中心に記載しています。
内覧会時は遠慮して言いたいことが言えなかったりするとなかなか満足したものになりません。納得いくまでじっくりチェックをし、担当者と打ち合わせをしていくことをおすすめさせて頂きます。それでも内覧会後に納得いかなかったときやどうしてもすっきりしない場合は再内覧会の前に一度専門家に問い合わせてみることもいいかと思います。
※記事はあくまで個人的な見解に基づくものであり、内容につきましてはご利用者様の責任においてご判断ください。