コラム
毎日踏み歩いているフローリング。掃除機でこまめにホコリを吸い取っていれば大丈夫と思っていませんか?
でも……実は、フローリングにもお手入れって必要なんです。
日々生活をしていると、食べ物などの汚れが付いたり、歩く事でフローリングの表面が摩耗してしまいます。これらは掃除機をかければ良いというものではなく、これらが酷くなると汚れが取れなくなってしまったり、場合によっては凹みの原因にもつながります。人間の垢がこびりついてしまうと掃除機では吸い取りきれませんし、摩耗はそもそも普通の掃除でどうにかなるものではありません。フローリングを痛ませる最大の要因は、日々のお手入れ不足です。先述した通り、フローリングのお手入れは掃除機だけでは不十分。定期的にタオルなどで拭いたり、凹みや傷がついてしまった場合は補修液を使う必要があります。
あちこちにシミ汚れが付き、かと思えばここもあそこも凹んでいる……。そんなフローリングを作らない為に、お手入れは必要なのです。
シミ・凹み・傷など、フローリングの痛み方によって、お掃除方法も変わります。シミの場合は、アルコールタオルなどで拭く事がおすすめです。タバコの黄色いヤニにも対処可能な方法ですが、やはり時間経過で取れにくくなってしまうので、汚れてしまったらすぐに拭く習慣が何より大事です。
凹みの場合、軽いもの(ボールペンの跡など)であるなら、固く絞った濡れタオルを当てて、その上からアイロンを掛ける事で修復が可能です。ただ、これは凹んだ直後に有効で、シミ同様時間が経過してしまうと修復が難しくなってしまいます。深い凹みや傷の場合は、ホームセンターで売っている補修材を使うと良いでしょう。
一番厄介なのが、虫食いの場合。フローリングに小さな穴が空いていて、しかもその中から白っぽい粉が出ている時は虫食いの疑いがあります。フローリングに空いている穴は虫穴と言い、ここから専用薬剤を(延長ノズルなどを使って)注入する事が最も的確な対処となります。
シミも凹み・傷も大丈夫だけれど、フローリング自体にツヤが無くなった……という場合は、床がワックスがけを必要としている合図です。ワックスは、時間経過で剥がれてしまうので、長く住んでいる場合は定期的にかけ直す必要があります。かといって、ワックスがけは大がかりな作業になる為、日常生活の中ではなかなか取り組めないものです。定期的に行う必要性も考慮すると、年末の大掃除などが狙い目です。
フローリングのお手入れは、一に「日頃の掃除」、二に「迅速かつ適切な対処」が大切です。日頃の掃除に雑巾がけなどは必要なく、こまめに掃除機をかけるだけで十分です。迅速かつ的確な対処と言っても、アルコールタオルがあれば大抵の汚れには対抗できる為、どちらも決して難しい事では無いはず。手間が掛かるのは、凹みと虫食いですが、これらは(少々面倒かもしれませんが)事前にアイロンをすぐ出せる場所に置いておくなどの準備が可能です。補修材や虫食い対策の専用薬剤は、買い置きをしておけばいざという時焦らずに済みますし、そうでなくとも一分一秒を争う程の事ではないので、発覚してから買いに走っても遅くはないでしょう。
綺麗なフローリングを保つ事は、意外と簡単な事かもしれません。