コラム
内覧会とは、マンションの購入者が引き渡しを受ける前に、購入した物件が契約通りに仕上がっているか、問題がないかなどとチェックするために設けられた日です。
大切なコトはチェックするのは購入者ご自身だという点です。当日は施工会社や販売の担当者、設計担当者などが同行しますが彼らが確認するのではありません。
完成された物件に初めて入室されるときはとてもワクワクするものです。
中には内覧会中に家具配置のためのサイズ寸法やカーテンのサイズなどを計測して終わってしまったなんて方もいるそうです。
最近ではプロの同行も多くはなっていますが、ご家族でもチェックすることはできるという観点から内覧会に向かう前に必要な心構えをまとめてみました。
・メジャー →3~5m程度のものが使いやすい。
・水平機 →ホームセンターなど売っている1,000円程度のもので十分です。
・鏡 →収納の奥や見えづらい箇所を確認するのに意外と便利。
・付箋 →用意してくれる会社もありますが、ご自身でも準備しておくといいです。
・曲尺 →L型の工具。床と壁が垂直に仕上がっているかを確認します。
数百円で購入可能です。
※補足
当日は道具も大事ですが、ご自身の服装も動きやすいものにしましょう。
しゃがんだり、高いところを確認したりすることもあります。
予約制をとっている会社がほとんどですが、担当者と相談してなるべく早めの時間に設定した方がいいでしょう。夕方からだとチェックをしている間に暗くなってくることもあります。
入居前は照明が不十分なことも想定されますので、明るいうちに終了できることがベストです。所要時間は2~3時間はみておくべきだと思います。
これはとても大切なコトです。
内覧会が終わって満足できるかどうかに大きく関わってきます。
購入者はしっかり確認をして気になる箇所や問題点を手直しをしてもらう必要があります。
業者によっては手直しに労力をかけたくない心理から、どうしても本当の意味での協力は得られることは少ないと言わざるをえません。
購入者の中には
・あまり細かいコトを言うとうるさい客と思われる…
・指摘した箇所にて納得いく応対ではなかったけど、これ以上言えなかった…
・もうすぐ時間だからと急がなくてはいけなくて…
以上のような思いで最後まで納得できずに帰られた方も多くいらっしゃいます。
建物も人の手によって作られたものです。どうしてもミスや不具合のある箇所は発生してしまいます。気になる点を指摘・質問することは担当者を責めることではありません。納得できるまで説明してもらい、必要な箇所はきちんと対応してもらいましょう。
当然のコトですので、しっかりとした心構えで内覧会に向かうようにしてください。
できれば複数名で行くことをおすすめします。
チェックする人数が増えることで1人では気づけない点も多く発見できます。
ご家族が難しい場合は友人などを誘って最低でも2人以上で行くようにするといいですね。
内覧会によっては時間指定が30分から1時間などに設定されていることもあります。
これは売主さんの一方的な都合によるものです。
1時間程度では室内をチェックするのに十分な時間とは言えませんので、気にせずにチェックしていきましょう。担当者などから時間制限のことを言われたら、まだ気になる箇所がある旨をハッキリ伝えて納得できるまで対応してもらうようにしましょう。
現場によっては3時間以上かかるなんてこともあります。
最後に冒頭の繰り返しとなりますが、内覧会で内容を確認するのは購入者ご自身です。
内覧会では完成した建物を確認することになるので素人の方でも対応可能です。あまり難しく考える必要はありませんが、今回挙げたような事前の準備と心構えをしっかりつくってから内覧会に臨むようにしてください。
※記事はあくまで個人的な見解に基づくものであり、内容につきましてはご利用者様の責任においてご判断ください。