コラム
日当たりの良い場所のフローリングが色褪せていたり、カーペットや絨毯などを敷いている所とそうでない所で「どうして色が薄くなっているのだろう?」と疑問に思った事はありませんか?
実はその原因は紫外線によるフローリングの日焼けによるものなのです。築年数がある程度経つと窓側から1メートルくらいの範囲が紫外線により徐々に色褪せていきます。色褪せ以外にも紫外線によりフローリング自体の強度が落ち表面にクラック(ひび割れ)といった症状が出てきます。
今回はそういった劣化に対する対策をご紹介していきたいと思います。
フローリングの寿命は一般的に20年程と言われています。フローリングは住宅建材の中でも特に劣化しやすい箇所で大きなダメージを受けなくても、経年による劣化が進行します。それに伴い日焼けをする事で劣化速度が早まり様々な症状が見られるようになります。
まず初期症状として「変色や色褪せ」が見られます。紫外線を浴び続けることで表面が白く乾燥し白っぽくなり、表面のツヤが落ちていくなどの症状があげられます。そしてさらに乾燥が進むと、表面の剝がれや毛羽立ちなども加わり手触りなどの気になってしまいます。
対策としては「紫外線」防止するのが最も効果的です。お手軽なのが「UV機能・遮光効果のあるカーテン」をつける事で紫外線を予防する方法です。
遮光効果のあるカーテンは、一日中閉めているとお部屋が暗くなる為、日中はレースカーテンだけ閉めておくと、紫外線をカットしつつ適度に日光を取り入れる事ができます。
よく日焼け対策として、カーペットや絨毯を敷かれるケースがありますが紫外線は陽が入る箇所すべてに敷かなければ、敷かれる箇所のみ日焼けを防止し敷いてない箇所を日焼けが進むので、模様替えなどをしようと思っても「カーペットや絨毯の跡」がくっきりと残ってしまいます。インテリアとしてカーペットや絨毯はマストアイテムですが、日焼け対策としては不十分です。
最もオススメなのが「窓ガラスフィルム」を貼ることがあげられます。窓ガラスフィルムに貼るUVカットフィルムは目立たない透明なものが多くお部屋が極端に暗くなったり、景観が変わるといった事もありません。日焼けの原因である「紫外線」を99%カットしますので日焼け対策として最も効果的であると考えられております。
また機能性も様々で地震や台風などでガラスが割れないように飛散防止が備わっていたり、遮熱効果により夏は涼しく冬は暖かくなり節電や省エネなどにも効果的となります。
一度日焼けをしてしまったところの修復をしようとすると、大規模な補修作業(ワックス剝離・表面の研磨・カラーワックス塗布)などでもなかなか改善はされにくく床の張替などは費用面や工期などで時間も掛かる為、現状のままお使いになるケースが多いようです。
またフローリングには寿命がある為、劣化を避ける事は難しいですが進行を遅らせる事は可能です。今回ご紹介したポイントを踏まえ改めてご自宅の室内環境を見直して見ると新しい発見があるかもしれませんので、是非ともご参考になれば幸いです。